スーパーフードのアマランサスとは?気になる効果や効能まとめ!
近年、スーパーフードという言葉をよく耳にするようになりました。
このスーパーフードとは一体何のことなんでしょう?
スーパーフードという言葉は、1980年代頃のアメリカやカナダにおいて、食事療法を研究する医師や専門家の間で、使われ始め、定義としては、栄養バランスに優れ、一般的な食品より、栄養価が高い、あるいはある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品を指していう言葉だそうです。
そんなスーパーフードのうち、近年注目され始めている「アマランサス」について、調べてみました。
スーパーフードのアマランサスとは何?
画像引用元:http://kenbi-station.com/1086.html
アマランサスとは、南米原産のヒユ科の食物で、古代から栽培され、食されてきた穀物です。
種子を食用とし、見た目は、白ごまやケシの実のような粒です。
驚くのは、その栄養成分です。
エネルギー自体は、他の穀物と比べても大差ありません。例えば白米100gが356kcalなら、アマランサス100gは358kcalです。
ただ、タンパク質は白米の2倍
カルシウムは32倍
マグネシウムは12倍
食物繊維は5倍
鉄分は50倍
それ以外にもビタミンB6・葉酸・亜鉛・ポリフェノールなど多くの栄養素を含んでいて、穀物の中では、どの栄養素も群を抜いています。
その上、小麦と違ってアレルギー反応が少ないのも魅力的です。
種子を食用としますが、種皮が柔らかく、皮ごと食べられるので、栄養を余すこと無く取り入れられます。
食べ方も簡単で、お米のように洗って、しばらく給水のため水につけておき、白米に混ぜて雑穀米として食べてもいいですし、給水したアマランサスを8〜12分くらい沸騰したお湯に入れて茹でて、水切りしたものを、サラダやヨーグルト、スムージーなんかに混ぜて食べてもいいそうです。
茹でたアマランサスは冷凍保存も出来るそうですので、多めに作って保存し、その都度取り出して食べられるのは、うれしいですね。
アマランサスはどういう効果や効能が期待できるの?
アマランサスは栄養が豊富ですので、食の細いお年寄りや小さなお子さんでしたら、そのまま白米に混ぜた雑穀米を食べるだけで、取り入れられる栄養素がアップします。
美容・ダイエットが気になる方にもおすすめです。
カルシウム⇒骨密度・精神の安定
鉄分⇒血液をつくる
食物繊維⇒便通や腸内環境の改善、血糖値の急上昇を抑える
スーパービタミンE(トコリエノール)⇒特に抗酸化力が強い。コレステロールを下げ、中性脂肪の数を減少させる
脂肪(スクアレン)⇒代謝を活性化し、美肌効果あり
タンパク質⇒脂肪燃焼効果
最後のタンパク質についてなのですが、アマランサスのタンパク質には、体内では合成することの出来ない必須アミノ酸「リジン」がたくさん含まれており、このリジンが脂肪を分解する酵素である「リパーゼ」という物質の働きを活性化させることにより、脂肪燃焼効果があるそうなのです。
先にも書きました通り、アマランサスは栄養が豊富ですので、白米ほどの量を摂らなくても、大さじ1〜2杯程度で、カロリーは少ないまま、しっかりと栄養補給ができ、腹持ちもいいので、ダイエット食にはもってこいです!
アマランサスは今後、流行の可能性はあるの?
アマランサスは、NASAでも宇宙飛行士の食料として取り入れられていたり、世界保健機構(WHO)は、「未来の食物」と称し、その栄養価の高さを評価しています。
2016年には、日本でもももいろクローバーZが、「AMARANTHUS」(アマランサス)という作品を発表しており、その知名度はじわじわ浸透しつつあります。
今や、ハリウッドセレブだけが食べる食材から、健康に気を使う庶民にも取り入れられつつあるのは間違いありません。
一足お先にブレイクしたチアシードなんかと同様に、普通にスーパーに並ぶ日も、そう遠くないのではないでしょうか?
本日のまとめ
今、アマランサスをネットで購入すると、南米産のものが主流のようですが、実は東北地方には、昔から「仙人穀」とよばれ、修行僧達が食べていたとされる、完全無農薬のアマランサスが栽培されているそうです。
「赤粟(あかあわ)」とよばれているそうですので、国内産にこだわる方はぜひ購入してみてください。
今回調べてみて、こういった栄養価の高い食品は、今後の世界の食糧難に備えて、是非とも開発・研究を進めていただき、普及させていって欲しいと思います。
自然がはぐくむ力というのは、まだまだ奥が深いですね。