大麦の気になる効果まとめ!小麦との違いや栄養価はどうなってる?
近年、健康やダイエットに良いと注目されている大麦。
そんな大麦はどのような植物なのか、また小麦とはどう違うのか良く知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで大麦と小麦の違いや、気になる大麦の栄養価そして大麦を摂取することで期待できる効果についてまとめてみました。
大麦とは?
画像引用元:http://lowch.com/wp-content/uploads/2015/12/barley.jpg
大麦とはイネ科オオムギ属の植物で中央アジアが原産の、世界で最も古くから栽培されていた穀物と言われています。
なんと、古代エジプトのツタンカーメン王の墓から、副葬品として納められていた大麦が発見されているという事からもその歴史の古さがうかがい知れます。
そんな大麦は、例えばお米と大麦を混ぜて炊く麦めしや、ビールや麦茶・醤油や味噌などの原料として使われていてほとんどの人が口にしたことのあるという食材なのです。
大麦は意外と私達の食生活において身近な存在だということがわかりましたね。
小麦との違いは?
それでは大麦がどういった食材なのかがわかったところで、大麦と小麦の違いについて触れていきたいと思います。
大麦と小麦の違いですが、どちらもイネ科の植物なのですが大麦はオオムギ属、小麦はコムギ属になります。
小麦は収穫された種子の胚乳を挽いて粉状にした小麦粉として使われていますが、この小麦粉にはグリアジンとグルテニンというたんぱく質が含まれています。
このグリアジンとグルテニンですが、水分を含ませて捏ねると結びついて粘り気や弾力を備えたグルテンになるため、パンや麺類などの原料として使われています。
大麦にはグリアジンが含まれていないのでグルテンの生成ができないため、パンや麺類などの原料としてはむいておらず、ビールや麦茶・醤油などの原料として使われています。
また、同じような植物というイメージを持ってしまう原因でもある大麦と小麦の名称ですが、粒が大きいから大麦で小さいから小麦というわけではありません。
大麦は「用途の範囲が広い(大なる)麦」という意味で大麦、小麦は「代用品や品質の劣る(小なる)麦」という説や「古くから使われている麦(古麦)」や「粉にして使う麦(粉麦)」など名前の由来は諸説あります。
そして日本では大麦・小麦という名称のため誤解されやすいのですが、英語では大麦が「barley」で小麦が「wheat」と全く異なる名称で呼ばれているのです。
このように、大麦と小麦は同じイネ科に属していることとその名称から似たような植物というイメージを持ってしまいがちですが、実は全く異なった植物なのです。
大麦の栄養価は?どんな効果がある?
さて、ここからは気になる大麦の栄養価や期待できる効果についてまとめてみました。
大麦には食物繊維が豊富に含まれその量は、なんと精白米の約20倍にもなります。
また、単に食物繊維が豊富というだけではなく便の硬さを正常にして排便を促進する働きのある不溶性食物繊維と、腸内で発酵することで善玉菌を増やしてくれる働きのある水溶性食物繊維がバランスよく含まれています。
これによって、便秘解消効果や腸内環境の改善効果が期待できるのです。
そしてこの、大麦に含まれている水溶性食物繊維はβグルカンと呼ばれているもので、このβグルカンには消化吸収を緩やかにして血糖値が急激に上昇するのを防いでくれる作用や満腹感を維持する作用、血中コレステロールの上昇を抑制する作用があります。
これらの作用により、生活習慣病の予防・改善やダイエット効果が期待できます。
さらに大麦には、骨や歯を強くする効果のあるカルシウムや血圧の上昇を抑制する効果のあるカリウムも豊富に含まれているのです。いかがでしょうか。
大麦は優れた栄養価で、健康な体作りやダイエットに効果が期待できる嬉しい食材だということがわかりましたね。
本日のまとめ
本日のまとめとして、大麦は最も古くから栽培されている穀物であるということ、また大麦は小麦と同じような植物だと思われがちですが、異なった植物ということがわかりました。
そんな大麦に含まれている栄養素には、便秘解消や腸内環境の改善、生活習慣病の予防・改善などの健康にとって嬉しい効果や女性にとって嬉しいダイエット効果も期待できる優れた食材であることもわかりました。
健康な体作りやダイエットのためなど、これからの生活の中に大麦をぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。